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SNS「いいね」違法「つきまとい」になる? 検察と被告側それぞれの主張は…10日に判決(東京 - 七転八起 Shichitenhakki

2026/11/04 (Wed) 14:11:08

SNSでの「いいね」も違法な「つきまとい」になる? 検察と被告側それぞれの主張は…10日に判決:東京新聞デジタル
https://www.tokyo-np.co.jp/article/525810





 ストーカー規制法に基づく禁止命令を受けた後、元交際相手の交流サイト(SNS)の投稿に「いいね」のボタンを連続で押したとして、同法(禁止命令)違反の罪に問われた女の判決が11月10日、東京地裁で言い渡される。

 被告側は「恋愛や恨みの感情はなかった」と無罪を主張。専門家によると、「いいね」を理由に同法違反罪で起訴されるケースは異例だといい、判決が注目される。



 ストーカー規制法 埼玉県桶川市で起きた女子大学生刺殺事件をきっかけに2000年に施行。恋愛や恨みの感情を満たす目的でつきまとうなどの行為を規制する。当初は待ち伏せや連続した電話などを規制対象としていたが、通信技術の進歩に伴い手口が多様化。メールや交流サイト(SNS)でのメッセージの連続送信を対象に加えるなど法改正が繰り返されてきた。



◆いいねボタン「たまたま目についただけだと思う」

 「『いいね』しただけで法律違反に当たるとは知らなかったです」

 8月18日の初公判。黒いロングヘアの被告の女(33)=東京都目黒区=は否認した。

 起訴状などによると、被告は元交際相手の男性につきまとわないよう3月に警察から禁止命令を受けたにもかかわらず、6月3日ごろ、男性のX(旧ツイッター)の投稿に「いいね」のボタンを14回、リポスト(再投稿)を1回押した。

 投稿にリアクションが付くと、その旨が投稿者に自動で通知されるXの仕組みを利用し、男性に通知メッセージを連続して送信したとされる。

 被告は男性と昨秋から今年2月まで交際していた。男性に別れを告げられた後、多数のメッセージを送ったなどとして同法違反容疑で逮捕・起訴され、罰金刑が確定。5月に釈放されてから間もなくして問題の行為に及んだとされ、今回の公判では「執着されて恐怖しかない」とする男性の供述調書が読み上げられた。

 被告は「睡眠薬を飲んでいたため当時の記憶がほぼない」と説明。検察官が「なぜ『いいね』のボタンを押したか」と尋ねると、「たまたま目についただけだと思う」。「いいね」をすれば相手が反応するという気持ちがあったのでは、という質問には「ない。もうかかわりたくない人なので」と否定した。

◆検察「男性は被告の接触を警戒する生活を強いられている」

 10月21日の公判で検察側は「自身の反応に男性が応えることを期待していた。男性は被告の接触を警戒する生活を強いられている」として、拘禁刑6月を求刑。弁護側は「寝ぼけ眼で『いいね』のボタンを押すことは誰にでもある。恋愛や恨みの感情を充足する目的でなく、ストーカーの故意はなかった」と主張した。

 ストーカー規制法に詳しい大阪経済大の四條北斗准教授(刑事法)は「『いいね』などSNSのリアクション機能を用いた行為が同法違反罪で起訴に至るのは、極めて珍しいケースといえる」としている。(三宅千智)


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