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米国中間選挙最終情勢 (植草一秀の『知られざる真実』) - 七転八起 Shichitenhakki

2026/11/02 (Mon) 20:24:52

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2026/11/post-f50a69.html





11月3日に米国中間選挙が実施される。

中間選挙では下院の全議席と上院の3分の1の議席の改選が行われる。

下院の定数は435で過半数が218、上院は定数100で過半数は51。

上院では通常の改選33と補欠選挙2の合計35議席が改選される。

上院の非改選議席は共和党が31、民主党が34。

上院では共和党の22議席が改選、民主党の13議席が改選になる。

現時点では共和党の15人が優勢、民主党の13人が優勢で、非改選を含めると共和党46議席、民主党47議席の確保が有力視されている。

残る7州が激戦となっており、7週のうち4州で民主党が勝利すると上院で民主党が過半数を占有することになる。

下院では民主党が過半数議席を占有する可能性が高いと見られている。

下院で共和党が過半数を失うと、トランプ大統領の政策遂行が困難に直面する。

各種法案の議会通過が難しくなる。

トランプ大統領にとって警戒を要するのは下院が大統領弾劾の訴追権を有すること。

下院がトランプ大統領弾劾訴追を行う可能性は高い。

エプスタイン疑惑と大統領の地位を利用した不正金融取引の疑いだ。

大統領弾劾には上院での3分の2以上の賛成が必要であり、現時点でその可能性は高くない。

しかし、弾劾裁判が始まれば、訴追された事案について議会が調査権限を発動する。

このこと自体がトランプ大統領を追い詰める可能性がある。

上院は各種重要人事の決定権を有する。

共和党が上院過半数を失うとトランプ大統領の意向が重要人事に反映されにくくなる。

トランプ大統領の残存任期は2年。

中間選挙でトランプ共和党が敗北するとトランプ大統領のレームダック化が急速に進展することになる。

トランプ大統領としては何としても共和党の上院過半数を維持したいところ。

しかし、トランプ人気は下落の一途を辿っている。

共和党が上下両院で過半数を失う可能性を否定できない。

その場合、トランプ大統領が破れかぶれになり、任期の残り2年間に暴走を加速させるリスクがある。

これが世界にとっての最大のリスクファクターだ。

2028年大統領選へのトランプ出馬可能性はない。

そのトランプ大統領が暴走を加速させるリスクがある。

目先の最大の警戒要因はイラン戦争。

中間選挙後に米国が対イラン軍事攻撃を拡大させる可能性がある。

ここに最大の警戒を払う必要がある。

2016年にトランプが大統領に選出されたことは画期的な意味を有した。

米国では民主、共和両党のいずれかの大統領候補に指名されなければ大統領になることはほぼ不可能。

両党の指名候補になるのに必須の条件は選挙資金の確保。

このことからいずれの政党においても指名候補になる者は米国巨大資本の支配下に入ることが必要である。

その結果、民主、共和のいずれの指名候補が勝利しても、選出される大統領は米国巨大資本に支配される人物に限られてきた。

これに対して、トランプは選挙資金の多くを自前資金で賄った。

そのために、トランプは米国を支配する巨大資本の直接支配下に置かれていない大統領になり得たのである。

トランプはグローバル資本が創作したと考えられるウクライナ戦争を批判した。

グローバル資本が公共資金を収奪するために創作したと見られる「CO2による地球温暖化仮説」に対してもトランプ大統領は懐疑的な姿勢を示した。

また、コロナ禍のワクチンに対しても批判的な見解を表明することがあった。

このことからトランプ大統領の反グローバリズム政策に対する期待は確実に存在していた。

ところが、トランプ大統領はブレた。

25年に始まった第2期においてはトランプが戦争を猛烈に推進するという豹変を示したのである。

このことに対する米国主権者の批判は極めて根強い。

中間選挙でのトランプ敗北可能性は高まっていると言える。





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