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「名ばかりの法支配」官邸襲撃の被告が手紙 黙秘の中、支援者に(毎日新聞 - 七転八起 Shichitenhakki

2026/11/02 (Mon) 10:49:06

https://mainichi.jp/articles/20261031/k00/00m/040/231000c



臼田敦伸被告から「救援連絡センター」に届いた手紙。「たたかいを創造し、必ずそこにたどりつく」という一文で締められ、握りしめた右拳の絵が添えられている=最上和喜撮影
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2026/10/31/20261031k0000m040242000p/9.jpg?1







 2024年10月に東京・永田町の自民党本部と首相官邸が襲撃された事件で、殺人未遂罪や火炎瓶処罰法違反で起訴された臼田敦伸被告(51)が、勾留中の東京拘置所から「名ばかりの法の支配」などと書いた手紙を支援者に送っていたことが判明した。

 現行の法制度や体制に不満を持っていたとみられ、「たたかいを創造し、必ずそこにたどりつく」と決意を示すような一文もあった。


 臼田被告は警察や検察の取り調べに一貫して黙秘を続けたとされ、事件後に本人による思想や信条に関する言葉が明らかになるのは初めて。1審となる裁判員裁判は、11月2日に東京地裁で初公判が予定されている。

 事件は24年10月19日早朝に発生。起訴状などによると、臼田被告は自民党本部前でガソリンを入れた火炎瓶5本を警察官に投げた後、ガソリン入りのポリタンクを積んだ軽ワゴン車で首相官邸前の防護柵に突入。この車に火炎瓶2本を投げて燃やすなどしたとされ、その場で取り押さえられた。


 警察庁は、一連の襲撃を安倍晋三元首相銃撃(22年)、岸田文雄元首相襲撃(23年)に次ぐ国内3例目の「ローンオフェンダー(LO)」による事件と認定。LOは、組織に属さずに単独でテロに走る人物を指し、捜査関係者によると、臼田被告も事件前にインターネットでこの言葉を検索していたという。

 手紙は9月下旬、「不当逮捕」を訴える人たちを支援する団体「救援連絡センター」(東京都)に届いた。

 「声明」と題され、「巧妙に偽装、形骸化された名ばかりの法の支配」「この国をくまなくおおいつくし、自らにも巣くう差別・偏見」といった言葉が便箋1枚に直筆で書かれていた。傷だらけのまま握りしめた右手拳の絵のほか、末尾に「Atsunobu Usuda」の署名もあった。

 センターによると、臼田被告は12年からセンターのメンバーと接点があったという。【最上和喜】


Re: 「名ばかりの法支配」官邸襲撃の被告が手紙 黙秘の中、支援者に(毎日新聞 - 七転八起 Shichitenhakki

2026/11/02 (Mon) 10:58:34

真相・ニュースの現場から:息子は官邸襲撃の「テロリスト」なのか 父親の「いま思えば…」 _ 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20261030/k00/00m/040/240000c



2005年に旅行先で写真に納まる30歳の臼田敦伸被告(左)と篤伸さん。篤伸さんの手元に残る唯一の家族写真という=長野県佐久市で、篤伸さん提供
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2026/10/30/20261030k0000m040271000p/9.jpg?3







 秋晴れの空の下、心は晴れなかった。東京拘置所のロビーで、臼田篤伸(とくのぶ)さん(81)は小さく息を吐いた。

 「やっぱり、面会は無理でした」

 2年前、東京・永田町の自民党本部と首相官邸前に、火炎瓶や発煙筒が投げ込まれた。

 「テロリスト」として取り押さえられ、後に殺人未遂罪や火炎瓶処罰法違反で起訴されたのが、同居の長男、臼田敦伸被告(51)だった。

 事件以来、一度も会えないまま、11月2日に初公判が開かれる。

 予兆はなかったのかと何度も問われ、父は言う。「思い返せば……そうだなあ」

 過去をたどる、長い話が始まった。【最上和喜】

■突然の電話「息子さんが」

 一報は、どこかのマスコミからだった。

 「息子さんが逮捕されました」

 2024年10月19日昼。篤伸さんは、1人で営む埼玉県川口市の歯科医院でその電話を受けた。自宅に戻って記者たちの取材に応じていると、今度は警視庁の捜査員がやってきた。

 「家宅捜索をします」

 令状を見せられ、臼田被告の持ち物を段ボール箱に詰めだした。

 「ただ驚いた。変わった様子はなかったかと何回も聞かれたが、何も分からなかった」と振り返る。

■自民党本部と首相官邸で

 事件はその日の早朝にあった。

 午前5時45分ごろ、自民党本部前に1台の軽ワゴン車が止まる。防護服とガスマスクを着けた人物が降りるなり、警備中の警察官に向かって高圧洗浄機で謎の液体を噴射。党本部に5本の火炎瓶を投げ込むと、再び車に乗り、今度は600メートル離れた首相官邸前の防護柵に突っ込んだ。そこでも警察官に発煙筒を投げ、取り押さえられた。

 それが、臼田被告だった。逮捕以来、黙秘を続けている。

 警察庁は臼田被告を、単独でテロに走る「ローンオフェンダー(LO)」と認定。安倍晋三元首相銃撃事件(22年)、岸田文雄元首相襲撃事件(23年)に続く国内3例目だった。

ガレージで見た「予兆」
 「根底にあったのは『政権への反発』だろう」と篤伸さんは言う。ただ、本人の口から理由を聞いたことはない。

 裁判所による「接見禁止」の決定がなされ、父親の篤伸さんでも、面会申請は全て却下されてきた。毎回、1万~3万円を差し入れるだけで終わるという。

 「会って聞いてみたい。『何があったんだ?』と」

 思い出す光景がある。いつからか自宅ガレージに…



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