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高市「2年後に食料品の消費税率を戻す」発言に透ける無責任…総理でなければ「次の人」(日ゲ - 七転八起 Shichitenhakki

2026/10/22 (Thu) 14:10:49

高市首相「2年後に食料品の消費税率を戻す」発言に透ける無責任…総理でなければ「次の人」に“丸投げ”するだけ(日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/394554





「任務や義務を当然負うこと」「自分の行為の結果について責めを負うこと」——。

 多くの国民がごく常識的に理解している「責任」という言葉の意味だが、高市早苗首相(65)は果たしてどのように考えているのだろうか。そんな疑問を抱かせる場面が20日の衆院本会議で見られた。

 この日から本格的な論戦が始まった消費税減税・支援金法案。政府は2027年4月から2年間、食料品の消費税率を8%から1%に引き下げ、29年4月に再び元の税率に戻す方針。これに対し、野党側は減税に伴う財源を明確に示すよう求めていたが、結局、財源や所得連動型給付の対象、支給額などの重要項目が示されず、異例の形での審議入りとなった。

「食料品を中心とする近年の物価上昇は低所得世帯に大きな負担となっている。生活必需品に対する支援が重要だ」

 高市首相は本会議場でこう声を張り上げ、食料品の消費減税の意義を改めて強調。一方、民主改革の会の重徳和彦議員(55)は「財源は一切明示されていない。社会保障に充てるはずの財源が削られるのではないか」と批判し、こう踏み込んだ。

「税率引き下げが終わる2年後について高市総理は『私が責任を持って確実に税率を元に戻して参ります』と述べておられますが、本当に戻せるのでしょうか。仮に2年後の総理が高市さんではなかったら、どの党のどなたが責任を持つことになるのですか」

 こう問うのも当然だろう。長期化するロシアとウクライナの戦争、米国とイスラエルによる国際法違反のイラン先制攻撃を機に始まった中東情勢の混乱によって世界のエネルギー価格は右肩上がりに上昇。 食品、生活物資など、あらゆるモノの値段が急騰し、世界中で生活苦を訴える声が広がっている。

 さらに言えば、近年はもはや「異常」が常態化したと言っていい不安定な気象によって、日本や各国で大雨による洪水や強風などの被害が発生。農作物の収穫、水産物の水揚げにも影響が出ている。

 物価高や気象がこの先、良くなる兆しは現時点で見えておらず、むしろ悪化が懸念されているわけで、2年後の日本が7%の増税に耐えられる経済状況になっているのか分からない。そんな不確実、不安定さが増すばかりの状況下でなぜ、「2年後に責任を持って確実に税率を戻す」と断言できるのか。

 答弁に立った高市首相はあらためて、「2年後には責任をもって確実に税率を元に戻して参ります」と訴え、こう続けた。

「与党での党議決定をしていますから、現在の与党の総理であれば同様の対応になると考えます」

■首相の姿勢は支持率回復と長期政権への布石優先

 要するに食料品の消費減税が終わる29年4月に自分が退陣していた場合、自民党と日本維新の会の総理であれば同様の対応を取る、というわけだが、この発言も驚きではないか。

 仮に2年後、かつての「リーマン・ショック」レベルの世界不況が起きていた場合はどうするのか。その時、自民や維新が与党であったとしても、「食料品の消費減税を続けます。元に戻しません」と党議決定するケースも考えられるだろう。そうなれば「与党で党議決定していますから」という説明など、何の意味もない。

 自分自身の事ですら2年先は分からないのに、他人の事が分かるはずもない。総理大臣として「大丈夫。2年後には“誰か”が税率を戻すから」という意味合いの答弁は無責任極まりなく、責任の放棄。もっと言えば“丸投げ”ではないか。その時、高市首相が総理大臣でいなかったら、「私が総理だったら絶対やるよ」とでも言い放つのだろうか。

 本来は消費減税に伴う2年間の精緻な財政見通し、計画を示すのが筋。高市首相の姿勢は減税による支持率回復と長期政権への布石を優先しているだけではないのか。

 高市首相は国会答弁で、財源について「予算編成改革の枠組みの中で歳出・歳入両面の見直し」を進めつつ「財政規模を精査し、当初予算と補正予算を通じた通年の国債発行額を適切にコントロールする。国債発行を否定するものではない」と発言。それまでの「国債に頼らず確保する」と繰り返してきた自身の説明との矛盾が指摘されると、X(旧ツイッター)で《あくまでも「予算編成全体」として》などと反論していた。

 しかし、「予算編成全体」であろうがなかろうが、カネに色はないわけで、他の政策に使うはずだった財源を消費減税に回す可能性は否定できないだろう。こんないい加減な説明で、よくぞ「責任ある積極財政」などと言えたもの。「積極財政」が裏目に出た場合、高市首相はどうやって「責任」を取るのか、取れるのか。

 仮に「大丈夫。その時の総理大臣が取るわよ、はいご苦労さん!」と考えているのであれば、 政治家として、首相として、これ程、無責任なことはない。まさに「無責任一代“女”」と言っていい。


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