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欧米諸国が信用できないことを理解したロシアとイランは攻勢を続ける 《櫻井ジャーナル》 - 七転八起 Shichitenhakki

2026/10/13 (Tue) 15:04:09

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202610130000/





※転載元リンク箇所あり


 アメリカとイスラエルが2月28日にイランに対して斬首作戦を実行、イランの報復攻撃でアメリカとイスラエルは大きな損害を受け、ホルムズ海峡は今でもイランに管理されている。さらにサウジアラビアがイエメンを攻撃、報復攻撃でサウジアラビアを含むペルシャ湾岸の産油国は石油を輸出することが困難になった。

 イエメンを支配しているアンサール・アッラー(蔑称フーシ派)はパレスチナ人を大量虐殺し続けているイスラエルを攻撃してきた。2月28日以降、イランもイスラエルを攻撃しているが、その前からアンサール・アッラーはパレスチナ人との連帯を行動で示している。

 現在、シリアで暫定大統領を務めるアーメド・フセイン・アル-シャラー(アブ・モハメド・アル-ジュラニ)はアブ・バクル・アル-バグダディの副官を務めていたが、アル-バグダディはダーイッシュ(ISIS、ISIL、IS、イスラム国などとも表記)を創設した人物。

 アル-シャラーはアル-バグダディの副官を務めていたが、そのアル-バグダディの命令でシリアへ入り、アル-ヌスラ戦線(HTS)を結成、リーダーを務めた。アル-ヌスラの前身はAQI(イラクのアル・カイダ)、つまりアル・カイダ系の武装集団だ。

 アル・カイダはCIAの訓練を受けた「ムジャヒディン」の登録リストを意味し、ダーイッシュはそうした「ムジャヒディン」を編成した武装集団のひとつ。ムジャヒディンの供給源はムスリム同胞団やサラフィ主義者だが、このシステムを作り上げたのはバラク・オバマの師にあたるズビグネフ・ブレジンスキーにほかならない。そうした集団をCIAに供給した主要国はサウジアラビアだ。アル・カイダ系武装集団とCIAの関係は世界的に知られているが、​イギリスの外務大臣を1997年5月から2001年6月まで務めたロビン・クックもこの事実を2005年7月にイギリスの新聞に書いている。​

 現在、サウジアラビアを動かしている皇太子のムハンマド・ビン・サルマン(MbS)は独善的な人物で、ジャマル・カショーギを虐殺したとも言われている。カショーギの肩書は「ジャーナリスト」だが、その実態は情報機関のエージェントだ。トルコの当局によると、カショーギは2018年10月2日、イスタンブールにあるサウジアラビア領事館で惨殺された。MbSに対する反発はサウジアラビア国内でも強く、イエメンとの戦争で苦境に陥ったことで反発が爆発する可能性もある。

 サウジアラビアに攻撃されたイエメンの反撃は強烈。サウジアラビアはホルムズ海峡を迂回するために東西石油パイプラインを建設していたのだが、施設が破壊され、石油の輸送は止まっている。さらにアンサール・アッラーはバブ・エル・マンデブ海峡を管理、紅海とアデン湾を船が行き来することが困難になっている。

 ホルムズ海峡とバブ・エル・マンデブ海峡を自由に航行できなくなったことから原油だけでなく、LNG(液化天然ガス)、尿素、硫黄、ヘリウムの供給にも支障が生じた。こうした物資の流れが断たれることで南アジアや東アジアの国々は直接的な打撃を受けている。

 日本が頼ってきたアメリカでは戦略石油備蓄(SPR)を放出してきたが、限界が近づいている。中国には膨大な量の備蓄石油があり、アメリカやイスラエルによるイラン攻撃の後、備蓄石油を放出、西アジアからの購入を減らしていたようだが、再び輸入が増えているとも言われている。

 中国はロシアからパイプラインで石油や天然ガスを輸入しているが、その一方、ドナルド・トランプ米大統領は10月9日、ロシア産ディーゼル燃料の供給に関して合意した。アメリカ財務省は2027年4月までそのディーゼル燃料の制裁を解除する一時的な包括的ライセンスを発行している。

 トランプ大統領によると、ロシアは直ちに30万トン以上を供給、11月に50万トン、その直後に100万トン、そして短期間のうちに300万トンを供給するというが、西アジア情勢は不安定で、アメリカ/イスラエルとイランの新たな戦争は避けられないと見られている。トランプ米大統領とウラジミル・プーチン露大統領との合意で問題が解決されるわけではなく、ウクライナ/NATO諸国への信頼を失ったロシアは戦場で決着をつけるつもりだ。市民が主要都市から脱出した後、ロシア軍は大規模な攻撃を始める可能性がある。


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