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「よっぽど悔しかったんだろう」…簗農相、追い込まれた末の予算カット発言…深い確執(東京 - 七転八起 Shichitenhakki

2026/10/12 (Mon) 11:22:56

「よっぽど悔しかったんだろう」…簗和生農相、追い込まれた末の予算カット発言か 地元栃木3区の深い確執:東京新聞デジタル
https://www.tokyo-np.co.jp/article/521115





〈簗氏発言の波紋 栃木3区の現場から〉前編


 自身の選挙を支援しなかった首長のいる自治体の道路予算をカットしたと発言した簗和生(やなかずお)農相。予算削減を巡り、国への働きかけを否定しているが、予算を人質にして有権者に支持を迫るような発言自体に批判が高まっている。地元・栃木3区を歩き、発言の背景を探った。 (戎野文菜、中沢誠が担当します)



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「予算カット」国土交通省がつじつま合わない説明 「重点計画の有無で額に増減」と言いながら実際は
https://www.tokyo-np.co.jp/article/520801


◆「私の大事な簗ちゃん」が敗れた2月の衆院選

 「高市旋風」が吹いた今年2月の衆院選。保守分裂となった栃木3区で、自民党候補の簗氏は苦戦を強いられていた。

 選挙終盤には高市早苗首相も応援に駆け付け「私の大事な簗ちゃん」「私の知恵袋」と持ち上げた。

 しかし結果は自民党員で無所属新人の対立候補に敗れ、比例復活となった。

 予算カット発言の引き金となったのは、衆院選での確執だ。投開票日から6日後、簗氏の姿は、栃木県那須町長選で支援する現職候補の総決起大会にあった。

◆「ご心配なく。たくさんの予算を持ってきます」

 応援演説で簗氏は自身の衆院選の結果に触れ、訴えた。「那須町では大きな得票をいただいたので、大丈夫です。ご心配なく。たくさんの予算を持ってきます」

 応援してくれたので予算を付けます――。支援の有無で国の予算を増減するかのような予算カット発言に通じる内容だった。この演説は現職候補が動画を公開しており、複数の参加者が取材に演説内容を認めた。

 簗氏の演説と符合するように、那須町は2026年度、国の交付金を使った道路予算が前年度から大幅に増えていた。

 簗氏を支援する県議は、2月の衆院選について「高市さんとのポスターも作り、国とのパイプをアピールしていた」と明かす。簗氏も選挙中、街頭演説で「政権与党の簗和生のパイプを使わない理由はない」「政権与党の議席がなくなった地域の予算はごっそり削られます」と「国とのパイプ役」を強調していた。

◆栃木3区はもともと「渡辺王国」 簗氏は落下傘候補だった

 「長年、渡辺1強の無風選挙だった。そこに挑んだのが簗さん」。簗氏を支援してきた自民党関係者が話す。
 栃木3区は、もともと自民党の重鎮だった渡辺美智雄氏と息子の喜美氏の地盤で「渡辺王国」と呼ばれていた。喜美氏が離党し、落下傘で自民候補となったのが東京出身の簗氏だった。

 初出馬の2012年こそ喜美氏に敗れ、比例復活だったものの議席を守ってきた。地元の有力者は「最後まで結果が見えない激しい選挙が多かった」と振り返る。

 喜美氏の政界引退後、地元県議らとの関係が悪化。前回の2024年の衆院選からは、渡辺一族とは関係のない自民党籍の渡辺真太朗氏が出馬し、形を変えた保守分裂の選挙が続いた。

◆裏金問題で支持を失い

 自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡っては、簗氏も不記載が発覚。2024年の衆院選では、渡辺真太朗氏に178票差まで迫られた。支援者の1人は「裏金に関して説明も謝罪もしなかったから支持が離れた」と、今回の衆院選への影響を口にする。

 今年2月の衆院選で勝敗を左右したのが、「予算カット」と名指しされた那須烏山市と那珂川町で票が伸びなかったことだ。5月の問題発言でも、簗氏は2市町の票数と首長の対立候補支援を引き合いに出した。

 地元の自民党関係者らによると、問題発言以外でも簗氏は「予算を削った」と口にしていたという。ある県議は「簗さんから直接電話を受けて『予算削りましたから』と伝えられたという支持者もいた。驚いたよ」と漏らした。

◆保守分裂の選挙後、自民県連に怒鳴り込む

 大田原市議は、簗氏の予算カット発言に「衆院選では相当追い込まれていたからでは」と推し量る。それを裏付けるように、かつて簗氏を支援していた自民関係者は、衆院選直後の簗氏のある行動を指摘する。「簗氏が自民党県連にすごい剣幕(けんまく)でやって来たと聞いた」。簗氏が求めていたのは対立候補を応援した首長らの処分だったという。

 「自分に背いた人は全員やめさせろという趣旨。強く言われて、県連職員も嫌になっていたみたい」。結果的に那須烏山市長をはじめ対立候補を支援した首長は戒告となった。

 簗氏の元秘書は、問題発言の真意をこう見る。「予算を付けたという話は聞いても、削った話は聞いたことがない。よっぽど悔しかったんだろうね。力を示すために脅かしたんだよ」


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