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ハッキリ言って同じ体質の連中ばかり 暴言大臣をすぐに斬れない高市・自民党(日刊ゲンダイ - 七転八起 Shichitenhakki

2026/10/07 (Wed) 20:16:47

ハッキリ言って同じ体質の連中ばかり 暴言大臣をすぐに斬れない高市・自民党(日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/393956





 簗農相の暴言に大メディアも珍しく反応、批判しているが、こうした利益誘導、ドーカツは簗が初めてなのか。

 権力をかさに着た票と金集め、金権 政治は定期的に露呈する腐敗自民党の専売特許。数千万円の道路予算なんてかわいいものだ。

  ◇  ◇  ◇

 いよいよ、行政が歪められた疑いが濃くなってきた。

 簗和生農相(栃木3区)が2月の衆院選で自身を支援しなかった首長がいる自治体の道路予算を「カットした」と発言した問題で、新たな事実が発覚。簗を応援しなかった首長の自治体の予算が減額された一方、応援した首長がいる自治体の予算が増額されていたというのだ。6日の毎日新聞が報じた。


 栃木3区では、自民党公認の簗の他、自民党籍を持つ無所属新人の渡辺真太朗氏が出馬。保守分裂選挙となった結果、渡辺が当選し、簗は比例復活だった。

 同区の自治体のうち、那須塩原市、矢板市、那須町の首長は簗を応援したが、大田原市、那須烏山市、那珂川町の首長は渡辺を支援。簗は今年5月、栃木県内の自民党員らとの懇親会で「那須烏山市と那珂川町の2026年度の道路予算は大幅にカットした」などと暴言を吐き、実際に国交省所管の「社会資本整備総合交付金」の予算額が25年度比で那須烏山市は63%、那珂川町は54%も減額された。渡辺を支援した大田原市も23%減だったという。

■「簗支援」の自治体はまさかの予算増額

 一方で、首長が簗を応援した那須塩原市は11%増、那須町は34%増である。交付金未申請の矢板市以外の2市町の予算は、グッと増えているわけだ。

 報道からは、簗を応援した首長の自治体は“論功”で予算が増え、支援しなかった自治体は“罰”で減額された構図が浮かぶ。簗は既に発言を撤回した上で謝罪し「担当省庁に予算削減の働きかけをした事実はない」と発言。国交省も6日、内部調査の結果を公表し、簗からの圧力や働きかけはなかったとしたが、本当なのか。

 露骨な「信賞必罰」をうかがわせる怪しげな点はいくつもある。一つは、那須烏山市と那珂川町の予算カット率が異常に高いことだ。6日の東京新聞によれば、那須烏山市建設課の担当者は「年によって道路予算に増減はあるが、前年比でここまで減ったというのは珍しい」と言い、那珂川町の建設課担当者は「内示を受けたときは驚いた」とコメントしているほどだ。

 ただでさえ、原油価格の高騰や円安によって輸入資材が高騰。人手不足で建設工事費は上昇している。現状維持でも事実上の減額なのに、ここまでの大幅カットは異常だ。地域のインフラの整備や維持・管理が滞り、下手すれば住民の生活が危機にさらされる恐れもある。

 もう一つの不自然な点は、簗から国交省になされた問い合わせの中身だ。簗は今年2月、同省に予算配分額を質問。栃木3区には6つの自治体があるのに、簗が問い合わせたのは「大幅カットした」と“名指し”した那須烏山市と那珂川町だけだ。選挙区内の自治体への予算の配分状況を確認するなら、全ての自治体に関して聞くのが普通だろう。“名指し”した2自治体のことだけを聞くのは明らかに恣意的だ。まさか、圧力をかけた結果、実際に予算が「大幅カット」されているかチェックしたのではないか。

 3つ目の疑問は、簗の問い合わせを受けた相手だ。国交省の発表によれば、受けたのは当時の佐々木紀国交副大臣と黒田昌義官房長だった。佐々木と言えば、簗と同じ旧安倍派所属で共に裏金議員。簗は1746万円で佐々木は184万円である。2人とも12年当選の安倍チルドレンだ。

 さらに、安倍政権下の15年にメディアへの圧力発言が問題視された「文化芸術懇話会」のメンバーでもある。揃って、「マスコミを懲らしめる」との問題発言が飛び出した同会の初回会合に出席。今回、国交省の発表によれば、佐々木は「細かいメモがなくはっきりと覚えていないが、働きかけや圧力はなかったと思う」と明かしているそうだが、2人が「お仲間」であることは間違いない。簗が佐々木に“那須烏山市と那珂川町の予算をガバッと切っておいてよ”と頼んでいたとしてもおかしくないだろう。


■「信賞必罰」は****者の発想

 仮に圧力による予算減がなかったとしても、発言だけで簗は大臣どころか国会議員失格だ。高市首相はすぐにクビを切るべきだが、職責を全うするよう指示したというのだからどうかしている。

「どうも、総理は簗さんに辞職させる意向はないようだ。とにかく、自らが簗さんの登用を決めたのだから、その意思は曲げないとかたくななようです。総理が敬愛する安倍元首相が、醜聞が発覚した大臣を早期に切っていたのとは対照的です」(官邸事情通)

  政治評論家の本澤二郎氏はこう言う。

「国会議員は党派を問わず、困っている国民に目を向け、手を差し伸べるのが本来の役割です。自らの支援者を厚遇し、支援しない市民を絞り上げるなど、悪徳な権力者の発想そのもので、簗大臣はバッジを外すべき。総理が直接いさめ、処分するのが当然ですが、それをしないのは彼女自身がおごっているからでしょう。国民はすぐ忘れると高をくくっているのだと思います」

 果たして、こうした利益誘導、ドーカツは簗が初めてなのだろうか。権力をかさに着た票と金集め、金権政治は定期的に露呈する腐敗自民党の専売特許である。今回発覚した道路予算のカットは数千万円というレベルだが、こんなのはかわいいものだろう。自民党議員はどいつもこいつも同じ体質の連中ばかり。切って新しい大臣に代えても同じような問題を抱えているだろうから、代えたくても代えられないのが実情なわけだ。

■反抗者は徹底的に干される

 実際、自民党議員による税の私物化、利益誘導とドーカツはこれまでも散々明るみに出てきた。典型的なのは、沖縄振興予算だ。自民系で13年に辺野古埋め立てを承認した仲井真弘多知事時代には、振興予算は当初予算額で3501億円に達したが、辺野古基地反対の翁長雄志知事になると減額。玉城デニー県政では3000億円割れが常態化していたが、今年9月の知事選で自民系の新人古謝玄太氏が当選するや、政府・与党は3000億円超に増やす方向で調整に入った。

 協力者は厚遇し、反抗者は徹底的に干す──、簗と歴代の自民党政権の発想はピタリと一致するのである。

 立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう言う。

「憲法は〈すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない〉と定めています。当然、簗大臣も公務員ですから、今回の恫喝は明確な憲法違反です。そもそも、彼はなぜ巨大な権力を持つに至ったのかを理解していない。権力は国民から与えられたものです。それを自らが得たものとはき違え『従わないやつには何も与えない』と強権的な思考に陥っている。これは****者の発想そのもの。国民主権をないがしろにしている点で、公務員には全くふさわしくありません」

 自ら身を引く意思が見えないところもまた、極めて自民党議員らしい態度である。こんな連中に権力を握らせておくと、国民はバカを見るだけだ。

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