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日本・アメリカ・中国 (隠居爺の世迷言) - 七転八起 Shichitenhakki

2026/09/30 (Wed) 19:21:46

https://ameblo.jp/fuchi-902/entry-12980143422.html





 ある国をイギリスの永遠の同盟国、あるいは不変の敵国と決めつけるような考え方は、狭量な政策である。我々には永遠の同盟国もなければ、不変の敵国も存在しない。我々の国益こそが永遠かつ不変のものであり、その国益を追求することこそが我々の責務なのである。

——ヘンリー・ジョン・テンプル(1784-1865)



 中国はすごい国ですね。と書くと、軽薄な日本人は目を背けて見ないふりをします。特に盲目の高市早苗支持者はそうですね。世の中見ないで済むのであれば、また、都合の悪いことを無視していいのであれば、それは大変に安楽なことですが、その積み重ねが今の情けない日本を作ることになりました。

 トランプはすっかり中国にすり寄っていきました。高市早苗が「一緒に中国と戦いましょう」と水を向けても無視です。完璧にスルーされてしまいました。しかも、トランプ大統領は9月24日、ホワイトハウスでの習近平国家主席の歓迎式典や晩さん会で、「第二次大戦中に米中が肩を並べて日本軍国主義と戦った」「米中が"同盟国"として共に戦った」と述べたといいます。

 それに応じて習近平も、「中米は肩を並べてファシズムの侵略と戦った」と応じ、中国外務省は首脳会談における成果の一つとして、「両国が第二次大戦の同盟国であったことを振り返った」と発表しました。

 思わず「おいおい」と声が出てしまいます。だからあんな気持ちの悪い色目を使うべきではないのです。世界中のもの笑いのタネですね。散々媚びて、お世辞を言って、色目を使って、ピョンピョン跳ねて、抱きついて、タコ踊りをして見せた結果が「日本は米中両国の敵だった」という言われようです。日本政府、そして高市早苗の無能さが、ここぞとばかりに示されました。素人はこれだから。

 念のために書いておきますが、この米中の発言は歴史的事実とは無関係です。彼らが言っていることは要するに「日本よ、お前は気に食わない国だ」ということです。つまり、現在の日本政府が米中の意向に背いていることから飛び出した発言です。そのくらい分かりますよね。

 私はこれまで散々日本政府(高市早苗など)を批判してきましたが、それはあまりにデタラメなことをしていると、いずれこんなことになると心配してのことです。そのくらいに日本政府はデタラメを重ねてきたのです。

 今の日本を見ていると、太平洋戦争(大東亜戦争)が始まったのもよく分かります。日本がズレていった結果が太平洋戦争(大東亜戦争)なのでしょう。しかもその反省ができていないものですから、また同じことを繰り返しそうな勢いです。

 ヨーロッパもアメリカとの関係はギクシャクしていますが、中国とは良好な関係を保とうとしています。アメリカと中国を共に敵に回す国などというのは、世界で日本しかありません。あまりにも常識外れです。

 ちょうどいい機会なので、戦後の日米中の関係をごく簡単に振り返ってみましょう。1945年に日本が敗戦したとき、中国はまだ内戦状態でした。その内戦はそれ以前から中国を支配していた蒋介石率いる中華民国と、新興勢力であった中国共産党(毛沢東)率いるクーデター軍との戦いでした。

 その結果、中国共産党が勝利を収めて中華人民共和国を設立し、中華民国は台湾に逃げ込みました。1949年のことでした。その際、当時共産主義は西側欧米諸国にとって敵でしたから、中華人民共和国を国とは認めず、台湾に逃げ込んだ中華民国を中国の正式な代表とみなすようになりました。

 しかし、中華人民共和国は中国本土の大部分を支配下に収め、着実に国造りをしていきました。その結果、中国の代表は台湾の中華民国ではなく、本土の中華人民共和国であるとの考え方が優勢になりました。そして、1971年に中華人民共和国が中国の代表として国連に加盟し、台湾の中華民国は国連から排除されることになりました。

 この頃ですね、田中角栄が活躍して日中の国交を回復させ、それが1978年の日中平和友好条約につながりました。アメリカもニクソン大統領のときに中国との正常化を進め、1979年カーター大統領の時に国交を正常化しました。要するに、1970年代というのは、それまで西側欧米諸国が敵国であるとみなしていた中国と正常な国交を結ぼうとした雪解けの時代だったことになります。

 時代が下り、クリントン大統領の頃(1993〜2001)になると、中国を経済的に利用しようと欧米諸国が考えるようになりました。中国の生産力がそれだけ向上してきた結果でしょう。日本も欧米に負けじと企業が中国に進出しました。また、中国も期待に応えて要求水準に応える製品を作ることに成功しました。

 ここまではうまく共存共栄が成功しましたが、西側は思わぬ落とし穴に落ちてしまいました。経済交流を深めていく中で、西側としては利益を限りなく増やしていけるという楽観的見通しがあったようです。おそらく欧米は、中国を第2のロシアにしてやろうと狙っていたのだと思います。つまりロシアがそうだったように中国を崩壊させ、あわよくば国を分裂させ、植民地化しようとする狙いがあったと思います。

 しかし、中国は西側が期待するようには騙されてくれません。それどころか、西側の技術力や資本力、あるいは消費力をうまく利用して、西側以上に利益を生み出し、国を強化することに成功しました。つまり、西側による「中国植民地化作戦」は完全に失敗に終わったのです。

 日本を含めた西側欧米諸国は中国を甘く見過ぎましたね。何千年もの歴史を誇り、世界一の文明国として君臨したこともあるのが中国です。中国を支配しようというのは思い上がりも甚だしいことで、1000年早かったのではないでしょうか。そして、現在までのところ、中国の華僑・華人はユダヤの商人よりも賢く、上手(うわて)なのではないでしょうか。

※華僑・華人:世界各地に約5,000万〜6,000万人の華僑・華人がおり、特に東南アジアでは経済の中心的な役割を担っています。「グアンシー(関係)」と呼ばれる地縁や血縁を重視する人的つながりを活かして、ビジネスや相互支援を行っています。

 私はユダヤの商人と華僑とが勝負をしたらどちらが勝つのだろうかと長年興味を持ってきましたが、どうやら華僑の方に分があるようです。もちろん、アメリカも黙って手をこまねいているわけではありません。何とか中国を引きずり下ろそうと次々と手を打ったようですが、何しろアメリカ人ですからやることが無骨で浅薄です。いかにもヤンキーです。

 その点中国はカビが増殖していくように、静かに、目立たず、しかしいつの間にか広がっているという戦略をとります。例えば、華僑といっても世界のあちこちに中華街を作り、飲食店・衣類店などを経営するといったことはもう過去のことです。

 現代の華僑はアメリカのシリコンバレーと先端ハイテク産業の支配を行おうとします。子女の教育に投資を行い、「先端ハイテク産業」と「高度専門職への浸透」というそれまでとは全く異なる形で、アメリカ中枢へと食い込んでいきます。

 そんなことをされてはアメリカもたまりませんから、中国人排除を行いました。バイデン政権もトランプ政権も、中国人に特化して過度な監視と取り締まりを行いました。知的財産を窃取した、スパイ行為を行なったなどの疑いて次々と捕まえました。明らかな中国人差別でした。

 中国人もそれで黙っているわけにはいきません。当然のこととしてアメリカから逃げ出します。するとアメリカは人材(頭脳)流出に見舞われる上、人材の流出先である、中国やヨーロッパの技術水準が上がるという望まない結果を生じてしまいました。

 おまけに中国は、アメリカ製品の生産地であると同時に、アメリカ製品の購入先でもあるという、両面・双方向でアメリカのお得意様です。「勝負にならない」というのが、トランプ大統領の出した結論であり、それゆえの今年5月と9月の米中首脳会談だったのでしょう。

 さて、そこで問題です。我らが日本はどのようにすべきでしょうか。トランプに色目を使い、抱きついていくべきでしょうか。台湾をネタに中国に喧嘩を売るべきでしょうか。そんなことををしていては、下手すると日本はスケープゴートにされかねません。

トランプ「習近平さん、お土産を持ってきました」
習近平 「それはそれは。何でしょうか。」
トランプ「日本です。日本を差し上げます。」
習近平 「え? 本当ですか??」
トランプ「お口に合わないかもしれません。なにしろ煮ても焼いても食えないようなまずい連中ですから。」
習近平 「う〜ん。ご好意はありがたくお受けいたしますが、あいにく私たちも日本は間に合っています。大変失礼ではありますが、お持ち帰りください。」
トランプ「やっぱりそうですか。分かりました。そこらの犬にでも食わせることにしましょう。」

 一体日本はどのようにしたらいいのでしょうか。少なくとも、アメリカと中国双方を敵に回すべきではありません。それこそ自殺行為になってしまいます。では、間もなく11月に行われるアメリカの中間選挙結果を見てから判断するべきでしょうか。

 そうなるでしょうね。ただし、中間選挙の結果でアメリカが中国に対する姿勢を変えるようには思えません。なぜなら、アメリカと中国の争いは軍事力の争いでも、イデオロギーの争いでもなく、経済戦争だからです。現在の形勢を一挙にひっくり返すような効果的な方法を見つけ出すのは無理でしょう。

 ただし、アメリカは一枚岩ではありません。ネオコンや軍産複合体はいつも戦争を狙っています。それに引っ掛けられることだけは避けなければなりません。つまり日中戦争を起こすようなアホな真似はするべきではありません。その一番の理由は、日本は中国に対して絶対に勝ち目がないことです。軍事力の比較をして、日本が中国に勝てるなどと思う人は気の狂った人です。

 日中戦争に突入してもアメリカは助けてくれません。背後で応援してくれる、つまり今のウクライナに対する程度の支援はしてくれるかもしれませんが、アメリカが直接乗り出してくることはありません。なぜなら、アメリカでも中国に勝つことはできないからです。

 そうなれば日本の進むべき道は、アメリカべったりか、中国べったりか、二股をかけるかのいずれかになります。面白いことに、高市早苗が出てきてから日本はアメリカべったりの道を選択するようになりました。とはいっても、そのアメリカはトランプのアメリカではありません。ネオコンや軍産複合体を中心とするアメリカです。

 では高市早苗の出てくる前の日本はどうだったのでしょうか。みなさん分かっているはずですが、アメリカと中国の間で二股外交を行なってきました。それが長年の日本だったのです。その証拠は、日本の貿易相手国No. 1がアメリカではなく中国であることです。動かぬ証拠です。

 そこを高市早苗が現れて、トランプに抱きついていったのですが、そのようにすればアメリカは喜ぶかと思いきや迷惑顔です。もはやアメリカにとっての日本は、荷が重すぎるというか、面倒を見きれない国なのでしょう。中国は中国で、今まで甘い顔で見逃してやっていた、あるいは散々儲けさせてやったのに、なぜ喧嘩を売ってくるのかと腹を立てています。

 日本人はもう少し常識というものを身につけるべきではないでしょうか。


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