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高市が親密アピールの「ドナルド」は中国・習主席を異例の厚遇…日本外交は「世界(日ゲ - 七転八起 Shichitenhakki

2026/09/25 (Fri) 14:06:29

高市首相が親密アピールの「ドナルド」は中国・習主席を異例の厚遇…日本外交は「世界の真ん中」どころか存在感ナシ(日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/393340



アンドルーズ空軍基地に到着した中国の習近平国家主席(左)を直々に出迎えるトランプ米大統領。これは極めて異例な厚遇(C)ロイター







「世界が直面する課題に向き合い、世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す。絶対にあきらめない決意をもって、国家国民のため、果敢に働いてまいります」

 2025年10月21日。日本で初めて誕生した女性総理大臣として注目を集めた高市早苗首相(65)が閣議決定した際に公表されたのが、この文言だった。

 それから間もなく約1年。高市外交の姿は「世界の真ん中で咲き誇る」どころか、全く存在感を失っていると指摘せざるを得ない。総理就任後4回目となった22日のトランプ米大統領(80)との対面形式による日米首脳会談をみても、あらためてそう強く感じた日本国民は少なくないだろう。

「ドナルドと私のリーダーシップのおかげで協力が進んでいます」

 高市首相は会談の冒頭、3カ月ぶりに向き合ったトランプ氏をファーストネームで呼び、親密さをアピール。そのうえで、内閣改造を「大きな改造でした」と言い、「ご安心ください。皆さんのカウンターパートは留任しました」と同席した茂木敏充外相(70)らの続投を紹介した。

 一方、トランプ氏も「あなたは日本の首相として歴史に名を残す」と持ち上げていたが、肝心要の会談の中身はよく分からないままだ。

 高市首相は帰国前、「アジアでも厳しさを増す安全保障環境のもと、本日まさにこのタイミングでのトランプ大統領との会談は、日米同盟の強さを世界に示すものになったと確信しております」などと自画自賛。「地域情勢について率直に議論」「AI(人工知能)や半導体など、経済安全保障における協力を一層、強化していくことで一致」と“成果”を強調していたが、事務方がある程度、事前に相手側との協議内容を擦り合わせるのが一般的な首脳会談で、「素直に議論できなかった」「協力を強化することで一致できなかった」はあり得ないだろう。

 トランプ氏との会談について「日米同盟の強さを示した」とも言っていたが、高市首相と同様、国連総会出席のため米ニューヨークを訪問した韓国の李在明大統領(61)もこの日、トランプ氏と3回目の首脳会談を行っている。

 面会時間は日本と同じ約30分で、韓国メディアの報道などによると、「両首脳は韓米間の戦略投資事業に関する協議が大きく進展したことを歓迎した」などと伝えていたから、トランプ氏は別に日本だけを特別扱いしたわけではないのが分かる。

■高市外交は「絶対にあきらめない決意」どころか、最初からあきらめている

 そもそも、トランプ氏にとって外交は取引(ディール)の手段の一つに過ぎない。相手の首脳が同盟国であろうがなかろうが関係なく、米国が儲かると思えば「愛いやつ」、思い通りにならなければ「敵視」するだけだ。

 もはや「世界中の嫌われ者」となり、欧州各国からも距離を置かれつつあるトランプ氏と対峙するのは難しいだろうが、それでも日本の国益、外交姿勢を考えて何をするべきなのか。言うべきことは言い、ダメな事はダメだときちんとトランプ氏に伝えること。それが「世界が直面する課題に向き合い、世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す」ことだろう。

 国際刑事裁判所(ICC)問題もそうだ。トランプ氏は22日の一般討論演説で、ICCを「ならず者機関」と猛批判。加盟国に対して脱退を呼び掛けていたが、これに対し、高市首相は演説で米政府によるICCの赤根智子所長(70)への制裁などに触れなかった。日米首脳会談での議論についても詳細は明かされず、政府関係者が「率直なやりとりを行った」「トランプ氏も日本の立場を理解してくれていた」などと説明するばかりだ。

 国連総会の場で、ICCを「ならず者機関」と言い放つ「本物のならず者」が、「なるほど、ICCに対する日本の立場は分かった」と理解を示すワケがない。大体、日本の立場を理解するぐらいの知恵があれば、最初からICCを悪者扱いしない。

 今のトランプ政権の姿勢は明らかに「法の支配」を逸脱した「力による一方的な現状変更」を推進しているのだから、「ドナルド、いい加減にせい!」というのが高市首相の役目だ。それなのに顔色をうかがってビクビクしているだけ。高市外交は「絶対にあきらめない決意」どころか、最初からあきらめていると言っていい。高市支持者らは中国や韓国に理解を示す 政治家を「媚中」「媚韓」と批判しているが、どうみても「媚米」の高市首相になぜ、何も言わないのだろうか。

 高市支持者が毛嫌いする中国の習近平国家主席(73)が訪米した際のトランプ氏は自ら到着した習主席を出迎え、歓迎式典を開催するほどの厚遇ぶりだったが、高市首相の時は米国の高官の姿があったのかさえも分からず。揚げ句、高市首相が誰に向かって手を振っているのか、SNSでは「エアお手振り」などと皮肉られる始末だ。

 高市首相が「ドナルド」と親しみを込めて呼ぶ相手が、一体誰を重要視しているのかは一目瞭然。例えは適当でないが、「分かれても好きな人」の関係のようで何とも言い難い。

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