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裏金議員の閣僚起用、何を根拠に? 高市「専門知識や情熱を吟味」も「謎アンケート」の(日ゲ - 七転八起 Shichitenhakki

2026/09/19 (Sat) 11:33:31

裏金議員の閣僚起用、何を根拠に? 高市首相「専門知識や情熱を吟味」も「謎アンケート」の中身は国民に見えず(日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/393198



裏金議員閣僚起用に「反対」73.8%、地元も当然「応援できない」(左から農相に決まった簗和生氏、文科相に決まった関芳弘氏)/(C)共同通信社







「これまで以上に暴走を加速させる布陣になったと言わざるを得ない」

 17日に発足した第2次高市改造内閣について、共産党の小池晃書記局長(66)は同日の会見でこう指摘し、「暴走加速内閣」と命名していた。

 小池氏がとりわけ問題視していたのは、自民党旧安倍派の政治資金パーティーを巡る裏金事件に関与した簗和生氏(47)を農林水産相、関芳弘氏(61)を文部科学相に起用したことだ。

 共同通信の世論調査では裏金議員の閣僚起用に「反対」が73.8%、日本経済新聞社とテレビ東京の世論調査でも「起用すべきでない」との回答が67%に達していたにもかかわらず、木原稔官房長官(57)はネット番組に出演した際、「(事件発覚後)衆院議員は既に2回の選挙を経て、国民の信任を得ている。選挙が何よりも国民の審判という意味で重要なもの」と持論を展開。「それを踏まえて今回は人事がなされる」と語っていた。

 高市首相も衆院選を経たことで「禊(みそぎ)は済んだ」と考えているのだろう。確かに簗、関両氏はそろって過去2回の選挙で当選している。とはいえ、その選挙結果や裏金事件に対する当時の向き合い方を振り返ると、果たして本当に「反省」したのか。「国民の信任」を得たのかどうかは極めて怪しいと指摘せざるを得ない。

 例えば2018~22年の不記載額が1746万円で、24年に党から「役職停止6カ月」の処分を受けた簗氏。栃木3区が地盤で、裏金事件発覚後の24年10月の衆院選では4万5000票余りを得て当選したものの、前回(21年10月)得票した8万2000票余りから大きく票を減らし、無所属の渡邊真太朗氏(33)に約180票差まで迫られた。

 そして「高市旋風」が吹き荒れた今年2月の衆院選では渡邊氏に500票近い票差をつけられて小選挙区で敗れ、比例復活。閣僚人事を受け、簗氏は首相官邸で記者団に「地元で説明責任を果たしてきた」と強調していたが、この選挙結果を見る限り、地元有権者は「説明」に納得しているとは言い難い。むしろ「国民の審判」ではNOを突きつけられたと言っても過言ではないだろう。

 一方、計836万円の不記載があったとして「戒告処分」を受けた関氏は兵庫3区が地元だ。過去2回の衆院選ではいずれも小選挙区で勝ち上がっているとはいえ、裏金事件に対して真摯に反省していたとは言えない。

 裏金事件を受け、衆院政治倫理審査会(政倫審)は当時、関与したとされる自民議員の出席を議決したものの、関氏らはこれに応じず。その後、政倫審出席が選挙の際の「公認」「非公認」に関わるといった見方が流れると、一転して出席という流れになったのだが、結局、裏金議員はそろってノラリクラリだった。

■第2次改造内閣発足を受け、高市首相が会見で示した人事を巡る基本方針とは

 そして裏金議員は市民団体から政治資金規正法違反容疑で告発され、東京地検特捜部は不起訴とするのだが、関氏も簗氏も、政治資金収支報告書の不記載への関与を認定された上での起訴猶予処分だった。

 関氏はあらためて「(裏金事件を)深く反省し、前に進むための心の糧としたい」と語り、文部科学相としての意気込みについてはこう言っていた。

「資源のない国で、人材こそが日本の一番大切な資源になり得ると考えております。子どもたちだけでなく大人も、全ての世代がしっかりと立派な、強い、今後ますます日本が成長するような取り組みを行っていけたらと思う」

 組織的かつ常習的に裏金を作り、刑事告発状まで提出されてしまう人物が日本の教育行政をつかさどる官庁のトップに就くなんて、良識ある国民はクラクラするのではないか。一体どの口で「人材」などと言っているのか。

 関氏は高市首相からのメッセージとして、「教育や科学技術・学術、 スポーツ・文化をしっかりと毎日進めるように、またサイバーセキュリティや社会教育など、子どもたちだけでなく社会人に対してもいろいろな社会教育が必要な時代なので、そういうテーマも含めて頑張ってくださいということでした」と明かしていたが、高市首相は一体どんな基準で、何を根拠に関氏を文部科学相に抜擢したのだろうか。

 ヒントは第2次改造内閣発足を受け、高市首相が会見で示した人事を巡る基本方針だ。

 それによると、今回の改造、党役員人事では、所属議員に事前に配布したアンケートすべてに目を通し、その上で、専門知識や課題意識、やる気を吟味。そして「この人物なら公約の実現に向けた政策を追加的に提案しつつ、前に進めていただける」、一昨年の衆院選でも議席を獲得するなど選挙に強く、「腰を据えて政策を着実に検討・実行していただける」との理由で人選したという。

 高市首相はアンケートで提案された政策や積極性、情熱を見極めたとして、「実行力重視の人選」と胸を張っていたが、極論すればアンケートの書面を読んだ高市首相が「直感」や「ひらめき」で決めたと言ってもいい。就活生がES(エントリーシート)に書き込んだ誇張気味の自己PRや、真偽不明のガクチカ(学生時代に力を入れた事)について、その真意も実態もよく調べないまま人事担当者が「やる気あるなぁコイツ」と安易に内定を出したようなものだ。

 高市首相が「実行力あり」との判断に至ったという「謎アンケート」の詳細をぜひ、国民に公開してほしい。

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