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「朝日と毎日は無視、読売は…」だから日本の報道レベルは“国際的にも低水準”…有名(文春 - 七転八起 Shichitenhakki

2026/09/12 (Sat) 11:43:02

「朝日と毎日は無視、読売は…」だから日本の報道レベルは“国際的にも低水準”…有名評論家が大手新聞社に絶望した「ある事件」(文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/91545





「報道の自由度」ランキングで世界の低水準に沈む日本。森友問題や裏金疑惑など権力の腐敗が放置される背景には、メディアの過剰な“お上品主義”があった? 衆議院予算委員会で大手新聞社に絶望した実体験とは――。

 評論家の佐高信氏の新刊『スキャンダル雑誌の作り方 「噂の眞相」人名録』(講談社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目)
https://www.amazon.co.jp/dp/4065444748?tag=bunshun_online-22

■日本の「報道の自由度」ランキングは62位

「国境なき記者団」が発表した2026年の「報道の自由度」ランキングで日本は62位だった。トランプに圧迫されるアメリカが64位である。世界一は10年連続でノルウェーだが、ノルウェーの政治家はジャーナリストを中傷したり、不利な報道を「フェイクニュース」と決めつけたりしないという。当然のことができているだけでトップなのだ。

 日本は2010年の民主党政権時に11位になったことがあるが、62位というのは、オリンピックで言えば、予選の予選で敗退するようなランクで、「報道の自由」がないに等しい。

 つまり、権力批判がほとんど行われていないのである。しかし、このことをメディアの記者やディレクターはもちろん、受け手もどれほど自覚しているだろうか。

 公文書改ざんの森友問題や、裏金と統一教会に真っ黒に汚染された自民党の腐敗が解明されないままになっている時、ためいきのようにつぶやかれたのが、「『噂の眞相』が存続していれば」だった。

 権力者のスキャンダルを遠慮会釈なく暴いた『噂の眞相』が健在ならば、それに刺激されて新聞やテレビもスキャンダルを追及し、「報道の自由度」も30位くらいまでは上がったかもしれない。

 スキャンダル追及を日本の上品な新聞は大事なことと考えていないのではないか、とショックを受けた体験がある。

■わざわざ京都まで時間をかけて女を抱きに行ったんだ」

 1997年2月20日、私は衆議院予算委員会の公聴会に公述人として出て陳述したが、その時、テリー伊藤著の『お笑い大蔵省極秘情報』(飛鳥新社)の中の匿名大蔵官僚の傲慢な発言を読み上げた。

「わざわざ京都まで時間をかけて女を抱きに行ったんだ」といった部分である。

 それに対し、自民党の尾身幸次と藤井孝男の2人が「こういう席でそういうことを言ってもいいのか!」と激しく私をヤジった。

 国会という神聖な場所でということかもしれないが、発言は匿名大蔵官僚が言っているのであり、第一、国民のどれだけの人が国会を「神聖な場所」と思っているか。裏金と統一教会で腐敗した議員がのさばっているだけで「神聖」とは正反対の場所だろう。

 私は下品だと言われることを承知で石を投げたつもりだった。その波紋はどうだったか?

 翌日の『朝日新聞』と『毎日新聞』は無視で、何も載せていない。ところが『読売』と『産経』は冷やかし気味にだけれども、かなり大きく取り上げたのである。

 私は『朝日』と『毎日』にガッカリすると同時に、お上品主義の限界だなと思った。

 ここにも「報道の自由度」が62位の一因が潜んでいるのではないだろうか。

 いまは財務省と名称を変えた大蔵省のエリートたちが“ノーパンしゃぶしゃぶ”などで遊んでいることが暴露され、国際的にも恥をさらしたが、スキャンダルを本腰入れてメディアが追及しないから、こんな事態を招いたのではないか。

 ここで『噂の眞相』を取り上げるのは、メディアにこそ、そのスキャンダル追及の精神を学んでほしいからである。スキャンダルの追及なくしてジャーナリズムの真髄はない。




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