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内閣広報室、72億円もの予算要求して何をアピール? 今年度の10倍かける「発信強化」(東京 - 七転八起 Shichitenhakki

2026/09/11 (Fri) 10:36:05

内閣広報室、72億円もの予算要求して何をアピール? 今年度の10倍かける「発信強化」とは(東京新聞デジタル
https://www.tokyo-np.co.jp/article/514771





 政府の2027年度予算の概算要求の中で、物議を醸しているのが内閣広報室の経費だ。2026年度の10倍超を要求し、「広報活動」を巡る費用の大幅増を見込む。高市早苗首相が個人アカウントのX(旧ツイッター)で頻繁に発信を続ける一方、内閣広報官も独自のXアカウントを開設。「政府目線」のメッセージ発信ばかりが強まる中で、予算の大幅な増額が実現すると、国民にどのような影響をもたらすのか。(中根政人)

◆鈴木憲和農相がイチゴのかぶりもので登場

 「おはようございます。いい日差しですね。ということで、今回はイチゴです」。首相官邸の公式Xで8日付で公開された動画には、鈴木憲和農相がイチゴのかぶりものとサングラスをした姿で登場する。
 この動画は食分野の最先端技術を紹介する内容。鈴木氏がリポートする形式で、イチゴを試食する場面もある。動画の演出を巡っては、否定的なコメントが目立った。

 内閣広報室は、首相官邸公式のXなど交流サイト(SNS)を所管するほか、首相や官房長官の記者会見の対応などを担う。
 内閣官房は2027年度の概算要求で、内閣広報室に関して前年度予算額(約7億円)の10倍を超える約72億円の経費を盛り込んだ。このうち、国内発信の強化に約66億円、海外発信の強化に約5億円を計上している。

◆高市首相のXは内閣広報室の「所管外」

 政府の情報発信に関わるXは、高市氏個人のものや佐伯耕三内閣広報官が6月に正式に開設したものも。木原稔官房長官は記者会見で、佐伯氏の投稿は「公文書」との認識を示したものの、高市氏の投稿は「行政文書ではない」との見解を示している。
 佐伯氏はXの投稿で、4年連続で過去最大となった今回の概算要求額に関する報道に対し、対名目国内総生産(GDP)比のグラフを示しながら「果たして『膨らんでいる』んでしょうか」と言及。その一方で、内閣広報室の大幅な増額要求には触れていない。

 内閣広報室の担当者は、増額の理由について、国内向けでは「国民にしっかりと届きやすい多彩な動画の制作や発信を行う体制を強化するため」と説明。海外向けでは、世論を分断し、政策決定に影響を与える「認知戦」への対応の観点として、政府関係者による直接発信の強化などが重要だとした。佐伯氏のXは所管とした上で、高市氏のXに関しては「こちらが特に管理や運営をしているアカウントではない」と所管外だとした。

◆「自分たちに都合のいい情報を出してもらいたい?」

 官邸のXの投稿を巡っては、高市氏による熊本地震の被災地視察を紹介した動画がプロモーションビデオのようだと批判を受けた。内閣広報室の予算要求拡大に関し、SNSでは、災害対策など他分野の拡充を求める声が上がっている。

 フリーライターの畠山理仁氏は「概算要求額の大幅な伸びに驚いた。(高市氏が)自分たちに都合のいい情報を出してもらいたいのか、というふうに思ってしまう」といぶかしむ。
 高市氏を巡っては、記者会見など報道対応の少なさが問題視され続けてきた。政治ジャーナリストの角谷浩一氏は「一方的な情報発信がさらに加速しかねない。政権にとってネガティブな情報がうやむやにされていく」と危ぶむ。調査報道の徹底などメディアの役割がより重要になると説く。
 高市氏が投稿する個人のXは事実上「首相公式」のような存在となっている。畠山氏は、政府のプロパガンダ強化は「民主主義にとって極めて良くない」と指摘し、高市氏にこう訴える。「記者会見や国会審議で説明責任を果たしていない。首相としての『公式』の仕事をしっかりやってもらいたい」


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