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こうして搦め捕られていく…こんな人事情報で手玉にとられる大メディア(日刊ゲンダイDIGITAL - 七転八起 Shichitenhakki

2026/09/09 (Wed) 20:23:11

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/392753





 大した改造でもないのに留任情報を小出しにして、1カ月以上もバカバカしい人事情報ばかり。挙げ句に葬りさられたサナエノミクスのデタラメや沖縄県知事選のいかがわしさ。

 会見は開かず、SNSで言いたい放題。メディアはこうして手なずける高市流になぜ、真っ向から切り込まないのか。

  ◇  ◇  ◇

 高市首相が今月中旬にも行う予定の内閣改造・自民党役員人事を巡り、連日のように「○○氏は留任」「△△氏は入閣か」といった情報が飛び交っている。

 8日は、小林政調会長を続投させる方向で調整していることが報じられた。梶山国対委員長についても続投か閣僚起用が浮上しているという。

 茂木外相は留任、小泉防衛相も続投が有力。木原官房長官、片山財務相も続投の方向で、麻生副総裁、鈴木幹事長についても留任の方向で調整されている。

 多くのメディアは、これらの布陣は、政権の「骨格」を維持する一方、「ポスト高市」とされるライバルや実力者を取り込み、来年秋の総裁選で高市が再選を狙う戦略と分析。

 それはそうなのだろうが、とはいえ、現段階で伝わる情報だけを見る限り、今回の内閣改造を冷静に見れば、少なくとも主要ポストについては「大した改造でもない」という印象はぬぐえない。

 それなのに、なぜ、これほど長い時間をかけて改造人事情報が小出しにされるのか。土壇場で顔ぶれが変わる可能性はあるが、果たして何を「改造」するつもりなのか。

■政治に重要なのは人事ではなく何を実現するか

 振り返れば、ここ1カ月以上、政権人事に関する観測記事が相次いで流れた。

 誰が残る。誰が外れる。誰が入閣する──。国会閉会中で政治ニュースが少なくなる時期だけに、人事は格好のネタになるのは理解できる。

 だが、政治にとって重要なのは「誰がどのポストに就くか」という人事情報そのものではない。その人事によって、何を変えるのか、何を実現するのかだ。

 高市にとって昨年10月の就任以来、今回が初めての内閣改造だ。食料品の消費税率引き下げ方針を盛り込んだ税制改正大綱の閣議決定を15日に行い、その後、16~18日に人事を実施する案が浮上。秋の臨時国会は10月初旬の召集が検討されている。

 つまり、人事そのものに時間を費やせば費やすほど、その間に国民が求めている政策課題への対応が遅れ、後回しになるわけだ。

 物価高への対応、社会保障、消費税減税、外交、安全保障、そして先の予算編成でも問題になった巨額の財政支出……。政治が取り組むべき課題はいくらでもあるのに、大マスコミの関心はもっぱら「誰が留任するのか」「閣外か、閣内か」という人事の話ばかり。

 それも1人ずつ、少しずつ……。そのたびに新聞、テレビ、ネットが追いかける構図が繰り返され、正式発表前から「高市改造人事」が連日、大きく取り上げられる“祭り状態”。高市側にとっては国会閉会中の政権の存在感を維持できるため、意図的に人事情報を利用しているのではないかと勘繰りたくなるが、ほぼ現状維持に近い人事に何の意味があるのか。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏は「深読みすれば」と前置きした上でこう言う。

「おそらく高市首相は経済政策で米国にクギを刺されたこともあり、手詰まり感を抱えているのではないか。そのため、余裕がなくなり、自分が当初、思い描いていたような人事ができなくなったのでしょう。大体、党所属衆院議員を対象にした役職希望のアンケートに目を通す、なんて言っていましたが、それは首相の仕事じゃない。そんな暇があれば他の政策に知恵を絞るべきなのは言うまでもありません」

■気骨あるメディアは今こそ、退陣に追い込む報道に切り替えるべき

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