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「すでに例年1月の勢い」インフルエンザ早期流行に警戒感…専門家「通年流行の意識(東京 - 七転八起 Shichitenhakki

2026/09/09 (Wed) 14:17:57

「すでに例年1月の勢い」インフルエンザ早期流行に警戒感…専門家「通年流行の意識で予防を」と呼びかけ:東京新聞デジタル
https://www.tokyo-np.co.jp/article/514236





 インフルエンザの流行が、異例の早さで始まっている。厚生労働省によると、現在の仕組みで統計を取り始めた1999年以降2番目の早さ。医療機関などは、手洗いやマスク着用といった基本的な感染対策を促して予防を呼びかけ、自治体も定期接種時期を早めるなど対策に乗り出している。(神谷円香、佐藤航、飯田克志)

◆「ここまで早い流行入りは経験したことがない」

 厚労省が発表する全国約3000の定点医療機関からの報告によると、8月17~23日の週に1定点医療機関当たりの患者報告数が1.11人となり、流行開始の目安である1.00人を超えた。翌週の24~30日には1.76人に増加。東京都内でも同時期に流行が始まっており、24~30日の週の都内の1定点医療機関当たりの患者報告数は2.65人にまで増えている。厚労省によると、感染症法が施行された1999年以降の発生動向調査で、前年冬から流行入り状態が続いていた2023年を除いて2009年に次ぐ早さだ。

 東京都北区のいとう王子神谷内科外科クリニックでは8日、発熱などを訴える複数の患者が検査を受けていた。お盆ごろからインフルエンザ患者が来院するようになり、8月下旬には1日に2、3人まで増加。学校の夏休みが明けてからは7、8人が来院する日もあるといい、伊藤博道院長は「例年の1月ごろの流行期と同じような状況だ」と危機感を募らせる。
 多いのは、子どもやその家族。学校や職場で流行が始まっているとみられる。伊藤院長もクリニック開業後の10年間で「ここまで早い流行入りは経験したことがない」と驚く事態だ。

◆変異株「サブクレードK」が要因?

 インフルエンザウイルスは高温多湿に弱く、夏場は感染力が落ちるとされているが、なぜこんなに早く流行が始まったのか。伊藤院長は考えられる要因の一つとして、昨夏ごろから国内外でみられるようになった「サブクレードK」という変異株を挙げる。

 サブクレードKはインフルエンザウイルスA型の1系統。症状や重症度は従来の季節性インフルと大差ないが、感染拡大のスピードが速いとされる。ウイルスに過酷な高温多湿の環境下でも、次々と感染が広がっていく恐れがあるという。
 8日、都医師会の定例記者会見で小児科医の川上一恵副会長は「『インフルエンザは冬』との考えより、通年で流行しているウイルス株としてとらえた方がいい」と指摘。「流行時期がずれてきている可能性も否定できない」と述べた。

◆定期接種の開始を早める自治体も出ている

 その上で「予防で基本的なことは変わらない」として、年1回のワクチン接種の重要性を強調。「ワクチンは早く打つと『切れる』と思うかもしれないが、本格的な流行期の前に免疫をつくっておけば、かかっても軽く済む」と説明した。
 インフルエンザは例年、12月以降の冬にピークを迎えることから、高齢者らを対象に行う定期接種は10月に始める自治体が多い。一方、厚労省は8月28日にインフルエンザの流行入りを発表し、31日付でインフルの定期接種時期は法令での定めがなく、自治体の判断でできると周知した。これを受けて定期接種の開始を早める自治体も出ている。
 東京都品川区は8日、65歳以上の高齢者らへの定期接種と、生後6カ月から高校3年生相当の子どもの任意接種を例年より1週間前倒しし、24日以降、準備ができた医療機関から順次始めると発表した。


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