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リフレ政策をやめるべきだとベッセント米財務長官、機動的に利上げを進めるべきだ(久保田 - 七転八起 Shichitenhakki

2026/09/04 (Fri) 14:49:41

リフレ政策をやめるべきだとベッセント米財務長官、機動的に利上げを進めるべきだと日銀の高田審議委員(久保田博幸) - エキスパート - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/365872581b19445cb9d1f0651b4cf6b5684c8a88





 ニューヨーク・タイムズは1日、ベッセント米財務長官が今年5月に片山財務大臣と夕食を共にした際、2時間以上にわたって日本の経済政策に対する不満をぶちまけたと報じた。

 記事によるとベッセント長官が今年5月に来日した際、都内の高級料理店で片山大臣と夕食を共にし、日本の過剰な円安が日本のインフレを悪化させているとの認識を示し、2時間以上にわたって高市政権の経済政策に対する不満をぶちまけたということ。

 ベッセント長官は片山大臣に対し、日銀が利上げをすれば状況が改善すると述べたほか、「なぜ日銀に独立性が与えられていないのか」と追及したと。

 ニューヨーク・タイムズには以前、私も取り上げてもらったことがあるが、それはさておき、「不満をぶちまけた」との表現は怒り心頭の現れであったのか。

 米南部ノースカロライナ州アッシュビルで開幕した20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席していたベッセント財務長官は8月31日、「日本政府や日銀が円高につながる措置を講じると信じている」と語った。

 また、ベッセント米財務長官は1日にはG20の記者会見で、日本を名指しし「(金融緩和と積極財政を志向する)リフレ政策をやめるべきだ」と述べていた。高市政権が進める積極財政の見直しや、円安是正に向けた日本銀行の利上げを事実上、求めた格好となる。

 日本ではなかなかリフレ派である高市首相に楯突くコメントはあまりみられない。しかし、さすがにインフレ下にあってリフレ政策を進めることのリスクは多くの人も意識されつつあろう。

 結果として外圧といった格好とはなったが、これで果たして高市氏がリフレ政策を諦めるのかといえば、むしろこれが高市氏の政策の根幹ともいえるべきものであり、政策転換は期待しても無駄であろう。

 せいぜい日銀の利上げをいやいや認める程度でしかないのではなかろうか。

 その日銀の高田審議委員は9月1日に札幌市で講演し、物価の上振れリスクに対応するため、一定のペースや幅にとらわれず、機動的に利上げを進めるべきだという考えを示した。

 まだ一人の審議委員の意見であり、執行部を含めた全体の意思表示ではないとの意見もある。確かに執行部は慎重である。しかし慎重であったことで、正常化が遅れに遅れた。それが今後の金利上昇ピッチを速めるリスクが存在する。

 リフレ派は日銀の利上げに拙速と批判していたが、欧米はすでに2021年から2022年にかけての物価上昇に応じて政策を切り替えている。何が拙速だというのであろうか。

 拙速どころか遅れに遅れた状態となってしまっているいま、一定のペースや幅にとらわれず、機動的に利上げを進めるべきだという考えは当然のことである。





久保田博幸

金融アナリスト

フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。


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