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アメリカの衰退が意味すること (隠居爺の世迷言) - 七転八起 Shichitenhakki

2026/08/31 (Mon) 16:05:27

https://ameblo.jp/fuchi-902/entry-12977219204.html





 普段はあまり意識しませんが、現在までの世界は英米文明が支配してきました。そうですねえ、たとえば私も皆さんも着ているのは洋服です。日本の衣服は和服ですが、現在の日本人の平服は下着を含めて全部洋服です。英米文明が支配的であることがよく分かります。

 食べるものに関しては和食も健闘していますね。寿司、天ぷら、刺身、すき焼きなどは世界的に有名になりました。そのほか、和食と呼んでいいのか迷うような、ラーメン、とんかつ、カレーライス、鳥の唐揚げなども、隠れた和食と呼んでいいような気がします。

 そして、これは私の主観になりますが、日本料理のコースは、他を寄せ付けない圧倒的に世界一の料理だと考えています。器の美しさ、盛り付けの美しさ、味、デザート、緑茶まで含めて、文句のつけようがありません。どれだけフランス料理が頑張ろうと、中華料理が頑張ろうと、それらがまずいとは言いませんが、日本料理には及びません。

 日本人は日本料理に学ぶべきでしょう。日本料理の板前は、選抜したのでも、試験に合格したのでも、エリートとしての出世コースに乗った人たちでもないように思います。そんな板前が、日本各地で世界一の料理を毎日作っているのですから、日本人はこれに学ぶべきですね。

 私は全く知りませんが、おそらく板前は育て方も確立しているのでしょう。日本人が自分の能力を発揮しやすいようなシステムが出来上がっているのだと思います。高級官僚が頭を捻ろうが、政治家が巨額の補助金を出そうが、文科省が料理学校を作ろうが、板前一人満足には作れないと思います。日本の、そして日本人の生きる道に関するヒントが日本料理には隠されているように思います。学ぶべきはそこでしょう。

 話が脱線しました。英米文化が世界を席巻していることを書いていたのでしたね。私は分譲マンションで比較的満足しながら暮らしていますが、これも英米文明の一つでしょう。ビルは日本にはなかったものですから。

 室内を見ても、冷蔵庫や洗濯機、エアコン、テレビ、照明、女房が喜んで使っている食洗機などの電化製品、椅子、ソファー、ベッド、カメラ、壁掛け時計、外に出れば車、電車、スーパーマーケットなど、実に多くのものが英米文明の生み出したものですよね。私の3LDKのマンションにはかろうじて和室が一つついています。あとは洋室です。トータルとして英米文明対和文化の比率はその程度のものかもしれませんね。

 なぜ、英米文明はそれほどまでに発展したのでしょうか。その答えははっきりしています。それは"戦争が強かった"からです。と、いきなり書いても理解不能ですよね。順を追って説明していきましょう。

 まず、これまでの世界史で、最大の支配面積を誇ったのは大英帝国になります。大英帝国が世界最大面積を支配したのは、第一次世界大戦が終わった1918年頃から1921年頃のことだそうで、世界の陸地面積の約4分の1を領土としたそうです。

 もちろん、日本も明治時代は英国の支配下にありました。日清戦争や日露戦争は日本の戦争ではありません。イギリスの代理戦争を日本が行ったものです。現在ウクライナ戦争でロシアに対して一番強硬な姿勢を見せているのはイギリスですが、明治時代からの流れがあるためです。おそらくロシアも真剣に考えていることでしょう、イギリスをいかに料理しようかと。プーチン頑張れ。

 イギリスが世界を支配できたのは、海軍力が強大であったためでした。それは大航海時代にまで遡ります。15世紀(1400年代)半ばから、ヨーロッパは大砲を装備できような大型で強度の高い船を作ることができるようになりました。そして、その大型帆船を使って世界の海に乗り出していきました。

 コロンブスのアメリカ大陸到達は1492年、ヴァスコ・ダ・ガマがインド航路を開拓したのが1498年でした。その辺りを契機として、欧米は目覚ましい発展を遂げていきます。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いというか、向かうとこと敵なしであり、そんなヨーロッパの中でも覇権を握ったのがイギリスでした。

 軍事力が大いにものを言った時代でした。ポルトガル、スペイン、オランダ、フランス、イギリスなどがそれぞれに、アフリカ、南北アメリカ、アジアに出向いて各地で植民地を作りました。圧倒的な軍事力の差がありましたから、先進国は易々と領土を手に入れ、原住民を奴隷にすることができました。

 当然日本も狙われたのですが、日本には武士がいて軍事力を若干持っていたことから、英米は日本を代理国として代理戦争をさせるように仕組みました。その流れは現在まで途切れておらず、また、日本も英米のポチとして代理国の役割を果たしたがっており、それゆえ高市早苗は台湾をネタに中国に、ウクライナをネタにロシアに喧嘩を売るわけです。

 私から見ると完全な時代錯誤ですが、化石時代を生きている高市早苗は、そして自民党政権は気がつこうとしませんね。

 さて、軍事力で次々と領土と奴隷を手に入れたヨーロッパでしたが、そこで何が起きたかといえば、彼らは有り余るくらいの資産を手に入れることができました。"小公女セーラ"や"あしながおじさん"の話をみなさんご存知かと思いますが、それらの話を成立させているのが、ヨーロッパが世界各地に出向いて行って領土や金銀財宝を略奪し、原住民を奴隷化して得た巨万の財産になります。大変に非人間的ですが、一面では羨ましい話です。

 そのようにして、ヨーロッパは大変な富を蓄積できたのですが、それをバネにして科学や文化も発展させることができました。18世紀半ばから19世紀にかけてイギリスで始まった産業革命は、機械の導入による大量生産への移行と社会構造の大きな変革を生みましたが、それが社会を効率化させてさらに大きな富を生むという好循環となりました。
 
 第2次世界大戦後、イギリスの勢いはアメリカに引き継がれました。アメリカは常時戦争を行いながら、軍事力で世界を脅し、貿易等を有利に運ぶとともに、得た富を利用して新たな金儲けの手段を発見していきました。

 大きかったのはコンピュータ関連産業と金融業(ドル支配)を手中にしたことでしょうか。冷戦時代のライバルだったソ連を追い落とした時には「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」と歌いたかったに違いありません。

 しかし、「驕れる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし 猛き者もつひにはほろびぬ ひとへに風の前の塵に同じ」は世の常です。2000年代に入ってきて、英米文明も翳りを見せるようになり、現在はすっかり衰退期に入ってきたことを感じさせます。

 それを一番端的に示すのが軍事力の低下です。世界が変わりました。イランに全く歯が立たず、ボコられているのがアメリカ軍になります。もう少し細かく見ると、大英帝国以来誇ってきた、圧倒的な破壊力と機動力を持ち合わせた海軍力が通用しなくなってしまいました。

 つまり、巨大原子力航空母艦を中心とした空母打撃群が、戦争において有効性を失ってしまったのです。大航海時代以降、軍事力、特に海軍力にものを言わせて、あるいは支えられて発展してきたのが英米文明です。

 考えてみると、かつての日本と似たところがあるかもしれません。日露戦争は"日本海軍"の勝利でした。明治時代に日本の海軍はイギリス海軍をモデルにして形作られ、イギリスの支援を受けて、見ようによってはイギリスに利用されながら、強力な軍事力を持つことができました。

 しかし、太平洋戦争(大東亜戦争)では、アメリカ軍の戦闘機による飽和攻撃の前に日本の軍艦は次々と沈められていきました。日本がどれだけ強力な海軍を持っていても、飛行機の攻撃を防げなかったのです。そして、イラン戦争でも同じことが起きました。アメリカ軍がどれだけ協力な艦隊を持っていても、ドローンによる飽和攻撃を防げなかったのです。アメリカの艦隊は逃げるしか方法がありませんでした。

 大航海時代以降、軍事力を頼りにして発展してきた英米文明でしたが、その軍事力で優位に立てなくなったことは何を意味するでしょうか。そうです。英米文明は立脚すべき場所、根拠を失ったのです。

 イラン戦争はまだ終わったばかりであり、その分析はまだ進んでいないでしょうが、この先アメリカの海軍力の弱点が知られるようになるにつれて、アメリカは国力を失っていくことになると考えられます。

 お分かりになりますでしょうか。イラン戦争は単に「アメリカが負けた」というだけに留まらないのです。英米文明の根幹を成していた軍事力が崩壊したことを意味するものであり、それを失っては英米文明全体が衰退せざるを得ないほどのインパクトがあると思っていいでしょう。

 そんな溺れかけているアメリカを余裕ある眼差しで見ているのが中国になります。なぜでしょうか。それは、中国文明が軍事力を基盤にして成立している文明ではないからです。アメリカは国を維持するために戦争を必要とする国です。建国後250年間で、戦争をしていなかったのはわずか17年間だそうです。それに比べると、中国は戦争をしない国です。ロシアやベトナムやインドなどと、国境を挟んでの小競り合いはしてきましたが、他国を侵略して奪おうとするような戦争は行いません。

 なぜでしょうか。その点について、私はAIと話し合ったのですが、その結論としては、中国は広大で豊かな土地を持っているために、他国を侵略する必要がないというものでした。中国の人口は約14億人だそうですが、14億人の人口を養うだけの農業生産力が中国の土地にはあることになります。

 そして、14億人も人がいると、その人々が次々と産業を興して自分たちに必要なものを生産し、さらに生産力が上がっていくという循環を生み出すことができます。もちろん、それで全てがうまくいくということではなく、中国なりにさまざまな問題を抱えてはいるのですが、おそらく、地理的に世界で一番恵まれている国が中国ではないでしょうか。

 それに比べると、ヨーロッパは悲惨です。農業生産力が極めて低いからです。なんとか食べていけるのはフランスくらいのものでしょう。それゆえ、ヨーロッパには他国を侵略して金銀財宝を奪い、人間は奴隷として使う文明が成立したと思っていいのではないでしょうか。

 「金持ち喧嘩せず」という言葉は中国に当てはまります。中国の孫氏の兵法には「百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」とあるそうです。これこそ、金持ち喧嘩せずですね。それに対してヨーロッパは「貧すれば鈍す」の世界であるように思います。あまりにも貧しいために、ジェノサイドも平気で行ってしまうのがヨーロッパですね。

 アメリカは本来が豊かな国です。天然資源も農作物もいくらでもとれる国です。余裕で中国流の戦わずして勝つという国の運営ができるはずでが、しかし、そこはイギリスや北欧の野蛮人の血が流れている悲しさでしょう。自分たちが豊かな国で暮らしていることを忘れて、人のものを奪いにかかります。今だにそうです。心を入れ替えて改めるべき点でしょう。そうでない限り、アメリカはいつまでたっても世界の汚物としての地位から抜け出せません。


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