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消費者が平和を作る。「戦争反対、原発反対を掲げる企業」の商品選択で。(澤藤統一郎 - 七転八起 Shichitenhakki

2026/08/25 (Tue) 14:49:56

消費者が平和を作る。「戦争反対、原発反対を掲げる企業」の商品選択で。(澤藤統一郎の憲法日記)
https://article9.jp/wordpress/?p=22506





 貫くは非戦の矜持カタログ誌(新潟県 桜井和代)

 8月21日の朝日川柳欄掲載句である。「カタログ誌」とは、通販業者カタログハウスが発行する雑誌「通販生活」のこと。「非戦の矜持を貫いた」とは、同社が楽天グループの通販サイト「楽天市場」への出店を取りやめたことへの褒め言葉である。

 楽天グループは、迎撃用の無人機(ドローン)を手がけるドイツのスタートアップ企業「ヘルシング」社と提携した。日本での販売窓口となり、ヘルシングのAI搭載ドローン「HX-2」を防衛省に売り込み、納入を目指す。将来的には日本国内での量産化も視野に入れているとも報道された。

 この報道に接して、通販生活は「非戦の矜持を貫いた」のだ。今月(8月)18日のこと。

 以下が「通販生活」コメントの全文である。
 
「憲法九条」があるから「買い物ができる」。
通販生活の表紙にはこんなメッセージをかかげています。いっぽうで楽天グループについて、「攻撃型ドローン」の導入支援および国産化を推進すると報道されています。これを受けて私たちの企業理念とは相いれないことから出店を中止いたしました。
戦争が始まってしまったら、買い物どころではなくなります。「憲法九条」に託した非戦の誓いを守っていくべきと考えています。

 その言や良し、その心意気や見事ではないか。

 初めて、通販生活のホームページを覗いてみた。なるほど、立派なものだ。

「小社は以下のルールに則った商品のみを販売します」として、「通販生活3つの心がけ」が掲載されている。以下はその抜粋。

1.「価格」より「品質」で決めていく
 商品は一にも二にも品質が大切。
 高い品質技術を所有するメーカーさんと組んで、
 つねに最新の性能、永持ちする商品を提供していきたい。
2.ちょっぴりディファレント
 みんなと同じ商品も好きだけど、ちょっぴりディファレントな
 (違っている)商品はもっと好き。
 そんな商品を提案しながら、戦争反対、原発反対も
 販売、いや問題提起していく、ちょっぴりディファレントな
 企業でありつづけたい。
 買い物は平和な社会でなければ成り立たないから。
3.買い物ついでに社会貢献
 品質のいいランドセルを販売することも大切だけど、
 「ランドセルを買えない1年生」がどうしたら
 ランドセルをしょって登校できるかはもっと大切。
 国内のランドセルを買えない子どもたちから、
 戦争で傷ついた外国の子どもたちまで、
 縁あってお知り合いになった消費者の皆さんと連携して、
 「困っている子どもたち」を少しでも手助けしていきたい。
そして、「カタログハウスの商品憲法」が掲げられている。
その9条にはこうある。

第9条 できるだけ、核ミサイル、原子力潜水艦、戦闘機、戦車、大砲、銃器のたぐいは販売しない。

 通販生活は、ヘルシング社と提携した楽天の行為を商品憲法第9条の理念に違反したと認定したのだ。

「ちょっぴりディファレントな商品を提案しながら、戦争反対、原発反対も販売、いや問題提起していく、ちょっぴりディファレントな企業でありつづけたい。」が、 通販生活から消費者へのメッセージだ。消費者は、商品市場における日々の商品選択を通じてより良い社会の形成に寄与することができる。

 民族差別を広言する経営者の商品は買わない、国防イデオロギーを振りまくホテルには泊まらない。「戦争反対、原発反対も販売、いや問題提起していく」企業の商品を選択することで、より平和で、より暮らしやすい社会の形成に寄与することができる。

 これこそが消費者主権である。消費者とは主権者の一側面。主権者は日々消費者として、社会を形づくっているのだ。「カタログハウスの商品憲法第9条」の実効性は、これに応える消費者の選択如何にかかっている。


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